こんにちは。渡邊です。
先日
東海大の建築カフェ2015春に参加してきました。
具体的な内容としては
「世田谷のトラスト運動と成城界隈のトラスト関連施設見学」
東海大学OBで世田谷トラストの高橋誠さんにご案内して頂きました。
見た建築は
猪俣庭園 吉田五十八設計
カトリック成城教会 今井兼次設計
成城近辺の近代建築
などです。
猪俣庭園 吉田五十八設計 外観
皆で座りながら話を聞いたり
吉田五十八の細かいこだわりに感心したり
日本建築らしい軒下空間だったり
ここの障子が個人的には一番興味を持った所です。
桟が見えていて綺麗な作りになっているのですが、この障子は落とし込みで作られています。
普通の障子の張り方ですと写真のように、桟は空間の内部にしか出てきませんが、落とし込みの技術を使っていますので、空間の内部と外部にも写真のまま綺麗に桟が見えてきています。
今はワーロン紙など硬い素材があるので出来ない技術ではありませんが、薄い障子の紙を落とし込みでやる当時の大工の技量に関心しました。
*落とし込みは、障子の骨組みの真ん中に溝をつくり、その溝にガラスや紙などを入れることを言います。
茶室
個人的には、柱と梁の構成により庭の風景を切り取ることができるこのような空間が好きです。
縁側も捨てがたいですが。
カトリック成城教会 今井兼次設計
実際に日本建築をじっくり見る機会は今までほとんどなかったのでとてもよい経験でした。
話は変わり、先日
[住まいの設計] Sumai 2015.7-8月号に
オビノイエが紹介されました。
とても小さな掲載となっていますが、宜しければご覧ください。
渡邊